胃がんの原因となるピロリ菌は除菌したほうが良いのか?

ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ)が胃がんの原因となる事は皆さんご存じかと思います。胃潰瘍の前段階の胃炎でも保険適応でピロリ菌の除菌が出来ます。

日本人は胃がん、胃潰瘍を患う人が多いことで有名です。これは胃酸過少が原因と考えられます。中には胃酸ゼロという人も普通にいるそうです。

日本人が欧米人と比べて胃酸が少ないのは食習慣からくるものと考えられます。

昔の日本人は穀物、菜食中心で欧米人は肉食中心です。

肉は消化が悪いので胃酸が強くないと腸に負担がかかりますし、未消化、さらには栄養の吸収も悪くなります。

一方、穀物、菜食は肉に比べて消化が良いです。ですから、肉食中心の欧米人のように胃酸が強くなくても問題ないわけです。

また、有名なところでは欧米人は日本人と比べて腸が短いです。これも肉食中心が影響していると思われます。

長年の食性の違いが体の違いにも影響していると思われます。

このような食性の違いが胃酸の分泌量の違いにも現れているわけです。

胃酸の分泌が少ないと肉とかの消化の悪いものの消化に問題があるのはもちろんですが、ピロリ菌も増殖しやすくなります。

胃酸は食物を溶かす役割があります。胃酸とはそのくらい強力な酸です。

それだけ強力な酸なわけですから、菌も胃では増殖しにくいのが普通です。しかし、胃酸過少または胃酸ゼロの場合、ピロリ菌が増殖しやすくなります。

胃酸が少なくなると胃粘膜の主成分であるムチンの分泌が悪くなります。

ムチンは胃酸から胃を守っていますので、ムチンの分泌が少ないと、さらに胃が悪化しやすくなります。

一説にはピロリ菌は日和見菌ともいわれています。

つまり、ピロリ菌は普段(健康体)は悪さをしませんが、胃炎になったり胃潰瘍になると体に害を及ぼすようになるとの事です。

胃酸が少ない→ムチンの分泌が悪くなる→胃が荒れる→ピロリ菌が悪さをする

と言った感じになります。

ピロリ菌は胃が荒れたところに集まり、ピロリ菌からアンモニアが出て、そのアンモニアで胃に穴が開きます。これが慢性胃炎、胃潰瘍となり最終的には胃がんの発症にまで至るケースもあります。

胃酸過少は日本人の食性からくるものの他に、胃薬の過剰摂取、過食、アルコールの過剰摂取、喫煙、過度のストレスなんかが挙げられます。

胃酸を抑える胃薬を飲むと少ない胃酸がさらに少なくなります。

胃もたれで安易に胃薬を飲む習慣があると胃酸がどんどん少なくなり胃が悪化して当然です。

これを続けると胃がんの発症率が高まりすので、胃もたれを薬に頼るのではなく胃もたれにならないような食習慣にかえる事が必要になります。

ピロリ菌の除菌についてですが、胃潰瘍等の症状が出ている時は、胃潰瘍から胃がんに進行するケースがありますので除菌をしたほうが良いとの事です。

胃潰瘍等がない健康な胃の状態でもピロリ菌の除菌はしたほうが良いのか?という事が問題となります。

ピロリ菌も一種の日和見菌であるという考えに立つと、ピロリ菌がいても胃炎、胃潰瘍がないという時はうまく共存できているともいえます。

腸の悪玉菌もそうですが、ピロリ菌も体にとってよい働きをしています。

それは、胃壁を柔らかくし、胃酸の逆流を抑える働きです。

ですから、ピロリ菌の除菌をしたことにより、逆流性食道炎になる人がいます。

胃酸は強酸ですから、その胃酸により食道が炎症を起こす、それが逆流性食道炎です。

逆流性食道炎は悪化すると食道がん発症の原因にもなります。

胃がん予防のためにピロリ菌を除菌することにより食道がんのリスクが増す事になります。

また、ピロリ菌の除菌を行うことにより下痢、腹痛を起こす人が多いそうです。

その理由はピロリ菌の除菌には菌の発育を抑える抗生物質を服用するわけですが、この抗生物質はピロリ菌のみに効くわけではありません。

その抗生物質は腸内の菌にも効きます。つまり善玉菌にもダメージを与え、腸内環境が悪化します。それにより下痢、腹痛を起こす事になります。

腸内環境の悪化は万病の元です。胃がんのみならずあらゆるガンの発症を招きかねません。

上述した通り、胃潰瘍等の症状が明らかにある場合はピロリ菌の除菌はしたほうが良いですが、健康な状態にもかかわらずピロリ菌を保有しているからと言って即除菌をするのはちょっと疑問が残ります。

私ならピロリ菌がいたとしても、なんら症状が無ければ除菌はしないですね。しかし、慢性胃炎、胃潰瘍になったら除菌します。

現状では胃炎も胃潰瘍も無いので、ならないように気を付けたいと思います。

過食や夜食は胃に負担をかけて炎症を起こしやすいのでそれらは極力控える。

消化の悪いものは毎日食べない。具体的には肉は毎日食べない。

また、お菓子類も悪いでしょうね。前にも記事を書いたかと思いますが、お菓子類は脂肪のバランスが悪いです。具体的にはオメガ6とオメガ3の脂肪のバランスが悪いです。このバランスが悪いと体のいたるところに炎症を招く原因になると言われています。

つまり、お菓子類の食べ過ぎは胃炎を招きやすいです。

それと、喫煙、お酒を飲む人は過度の摂取は控えたほうがよいでしょう。

このくらいな感じで慢性胃炎、胃潰瘍を予防していきたいと思います。

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